年商(想定)約7725万円。TickTickはなぜ伸びたのか

年商(想定)約7725万円。TickTickはなぜ伸びたのか

全デバイス同期の訴求を軸にしつつ、Instagramでは大型アップデート告知が642 likes、iOS 16ロック画面ウィジェット投稿が627 likesを獲得した。

アプリ概要

TickTickは、Todo・タスク管理・カレンダーを一体で扱いながら、すべてのデバイスでシームレスに同期できる点を中核価値として打ち出しているタスク管理アプリです。

個人の目標管理から仕事のタスク、同僚との共同作業、家族の買い物リストまで、生活全体を1つのアプリで整理したい文脈に広く対応しています。

App Store ページのファーストビュー
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機能

1. 仕事・家事・買い物リストを1つにまとめて管理する

TickTickの受信トレイ画面

受信トレイに仕事、家事、買い物、家族用のタスクをまとめて入れられます。用途ごとにアプリを分けずに済むので、確認漏れを減らしながら、今日やることを一か所で追いやすくなります。

2. カレンダー表示で予定を一目で確認する

TickTickのカレンダー表示

カレンダーとタイムラインで予定やタスクをまとめて確認できます。GoogleカレンダーやOutlookとの連携も視覚的に伝わるため、日々の予定を見ながらタスクを組み立てたい人に向いています。

3. AIボイス入力で話した内容をタスク化する

TickTickのAIボイス入力画面

話した内容をAIモードで整理し、タスクやリマインダーとして追加できます。思いついた予定を文章に整える手間が短くなるため、移動中や作業の合間でも忘れないうちに登録しやすくなります。

想定ターゲット

個人の目標管理だけでなく、仕事のタスク整理、共同作業、家族の買い物リストまでまとめて管理したい人が主な対象です。

特に、PC・スマホ・他デバイスをまたいでも同じタスク環境を維持したいユーザーと相性が良い設計です。

解決した課題

一方で、運用面では期日・時刻ベースの並び替えや、まだ開始していないタスクの表示制御に不満が出ています

さらにApple Watch版は通知の便利さは評価されるものの、チェックリスト操作や時間設定、繰り返し設定がiPhone並みではないという要望があり、クロスデバイス訴求の強さに対して一部体験差が課題になっています。

どう広がったか

1. 『大きく変わった』を先に見せて反応を取った

Instagramで開く

TickTickはInstagramで、大型アップデートやOS連動機能を『今使う理由』として短く見せる投稿パターンが反応を取っていた。特にDesktop 5.0の告知は642 likesを獲得しており、細部の説明より先に『大きく変わった』と認識させる見せ方が効いている。タスク管理アプリは機能差分が伝わりにくくなりやすいが、更新理由を一瞬で判断できる形にしたことで既存ユーザーの再訪を促しやすかった。

2. 新OSの話題を、自分ごとの便利さに変えた

Instagramで開く

iOS 16のロック画面ウィジェット投稿は627 likesを獲得しており、Appleユーザーが新OSを触りたくなるタイミングに、TickTickをそのまま差し込めていた。App Store上でもSiriやSharePlay対応を視覚訴求しており、Apple連携は継続して見せている軸だと分かる。単なるToDoアプリではなく、OSの新しい体験に自然に乗るアプリとして見せられたことが、拡散の起点になった。

総評

TickTickの強さは、タスク管理そのものの普遍的な需要に加えて、どのデバイスでも同じタスクを扱えるという分かりやすい価値を前面に置いている点にあります。個人の目標管理、仕事、共同作業、家族の買い物リストまで利用シーンを広く取り、App Store上でも受信トレイ、カレンダー、AIボイス入力のように日常の操作がすぐ想像できる見せ方になっています。そこへ大型アップデート告知やiOS 16のロック画面ウィジェット投稿を重ねたことで、単なるToDoアプリではなく「今の環境で便利になる」プロダクトとして受け取られました。公開集計ではAndroid累計1,000万DL超、レビュー・評価約20.3万件という規模もあり、広い基本価値とタイミングのよい投稿フックが組み合わさって伸びたと見られます。一方で、ソートやApple Watch側の機能差などの不満もあり、今後も日々の運用摩擦をどこまで減らせるかが継続利用の鍵になります。また、投稿で扱うテーマが既存ユーザーにも新規ユーザーにも分かりやすい点も強いです。アップデートは再訪理由になり、OS連動は試す理由になるため、同じ機能でも反応の入口を複数作れています。

公式SNS

おわりに

つまりTickTickが伸びた理由は、機能数の多さを語ったからではなく、同期の便利さや新OS連動のような便益を、その時々の文脈で短く提示できたからです。

広い利用シーンを支える土台があり、その上で大型アップデートやApple文脈の投稿が、既存ユーザーの再訪と新規ユーザーの興味を同時に作る導線になっていました。